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「心のつながり」と「一体感」

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あなたは、深いつながりを求めていますか?優しくしたい人はいますか?

心の穴と心のつながり

多くの人は、社会が提示する「幸福のテンプレート」に従って生きています。良い会社に勤め、良い車に乗り、良い家庭を築く。これらは、他者から認められ、表面的な成功を収めるための指標です。しかし、これらの指標は、心の奥底にある「本当の自分」とは何の関係もありません。そのため、表面的な成功を全て手に入れたとしても、心は満たされず、まるで穴が空いたような虚しさを感じてしまいます。

SNSの普及によってつながりを増やす一方で、「いいね」やフォロワー数といった数字で自分の価値を測る文化を生み出しました。これによって、多くの人が、表面的にはつながっているようでいて、深い孤独を感じるようになっています。

もっといい車、もっといい鞄や財布、もっといいねやフォロワーを増やしたい。
もっと、もっと、もっと。

物質的な成功だけでは解決できない心の穴があります。

そして、その心の穴を埋めるために、物質的なものを追い求めて虚しさを感じている人は、決して少なくありません。この虚しさは、「誰か本当の私を見つけて」という叫びであり、物質的な豊かさでは埋めることのできない、深い精神的なつながりへの渇望です。

人が求めているのは、自分と同じように気持ちを深く共感、共有してもらえることではないでしょうか。心の奥底では深いレベルでの共鳴とつながりを求めているではないでしょうか。

お金をたくさん稼ぎ、自分が欲しい物をたくさん買うことができて、必要なものが揃っていれば幸せだという人もいるかもしれまん。お金や物も、もちろん大切なんですが、私にとって大切なものは人との「心のつながり」や「一体感」だと思うようになりました。

たとえば、お互いに夕陽が染まる街並みを眺めながら「綺麗だね」と声をかけたり、醤油ラーメンを食べて「美味しいね」と笑い合ったり。良い悪いと判断されることなく、「あなたはあなただよ、あなたの気持ちを大切にして」と尊重し、受け入れてもらえる。そうした関係や経験こそが、人を満たすのだと感じます。

自分の哀しみや苦しみを知ることも時には必要でしょう。 一緒に苦しみや哀しみを共有することや、お互いの哀しみを理解して、いたわり合うこと が大切だと感じます。心を互いに癒やせることが少しでもできたら。

本当に大切なのは、ありのままの自分として、信頼できる相手と「心のつながり」を築くこと、そして、その上で心地よい「一体感」を持てる場所を見つけることだと思います。お互いのペースを大切にして、一緒に歩くようなイメージで相手と過ごすことはとても心地よいです。決して速くもなく、遅くもなく、お互いのペースで隣を歩く、そんな心地よさ。

自分が求めているものは違うと本当はわかってはいる。でもそれを、言葉にしたくないから、言葉にできないから、物質的な成功や豊かさ、他者からの承認を求めてしまう。

それは、決して簡単なことではありません。ですが、大切なのは、信頼できる人やあなた自身の心が本当に安らぐ場所を見つけること、どんな自分も受け入れて認めていくこと、自分のために生きることだと感じます。

心と心の境界線

物質的な成功が心の穴を埋められないように、誰もが自分を守るために心の境界線(壁)を築きます。でも、その境界線は、深い孤独を生み出すこともあります。本当のつながりは、この壁を壊すことではなく、互いの境界線を尊重し、寄り添うことで見つかるのではないでしょうか。

一人で生きていけると思ってた。でも、私は一人じゃ生きられなかった。「誰かに会いたかった。でも、同時に誰にも会いたくなかった。」それは、自分を保つための大切な境界線であると同時に、他人との繋がりを遮断するものでもありました。

だけど、傷つくことを覚悟で、あなたと向き合うことを選びました。相手のすべてを知れるわけではなく、すれ違ったり、ぶつかったり、傷つけたり、傷つくこともあります。それでも、時には引力のように惹かれ合います。あなたという境界線と私という境界線がシンクロし、その先に心と心が溶け合う瞬間があることを知りました。自分の存在を肯定されることで本当の自分を受け入れられた。そこから相手をさらに受け入れることができた。目には見えない、でもそれが、本当のつながりなのだと私は感じます。

人間関係は相互的なものであり、ありのまま自分として生きること、相手に寄り添うことは、必ずしも矛盾するものではないと思います。時に人は一人では生きていけないから共に支え合います。

お互いを尊重し合える人と出会い、その関係がより深まれば、あなたの「色」と相手の「色」が混ざり合って、想像もしていなかった新しい「色」を生み出します。

音と音とが色と色とが重なり合って、より美しい「音色」になります。

you belong to you

この世界は罰も当たらない、グーの音もでない、インチキ、嘘つき達で溢れています。あなたを自分の思うように支配しようとする人、傷つけようとする人、呪いの言葉を投げかけてくる、悪意のある人にまで、思いやりを示さなくてもいい。理由なんていらない。悪意はクシャクシャに破いてゴミ箱に捨ててください。

心地よい距離感は人それぞれ違います。相手を知ることで、相手の事やお互いの心地の良い距離感が分かって来たり、相手の違う側面(良いところも悪いところも)も見えて来るかもしれません。その時に、相手を許せるのか、それでも共に歩みたいと思うのか。

もし、相手の機嫌を取ろうとしたり、相手に無理に合わせようとして、しんどくなっているのなら、それは、あなたのせいではなく、生きる目的が違うのかもしれません。

皆、自分とは違う好きな「色」を持っています。それは、ある人にとっては憧れの対象(推し)かもしれませんし、特定の人、キャラクター、景色、趣味、あるいは特定の音楽や生き方かもしれません。だからこそ、自分の感情を否定したり、自分を責めりしないでください。心から湧き上がる感情を大切にして、あなた自身の心で好きな「色」を見つけ、それを信じてください。

こころのバランスをとる

「心のつながり」は、人との間に信頼、共感、受容といった感情が築かれ、お互いの内面や価値観を深く理解し合っていると感じることができます。表面的な付き合いではなく、ありのままの自分を相手に開示し、受け入れられることで生まれます。

お互いに分かり合えない部分があっても、それを否定するのではなく、違いそのものを受け入れ、尊重する。 相手が自分を否定せず、受け入れてくれるという信頼があることで、安心して自分を表現できます 。 偽りのない自分をさらけ出すことができて、相手もまた本心を話してくれる関係性が築けます。これにより、お互いの価値観や考え方の違い、共通点を深く知ることができます。相手の感情や考えを、自分のことのように理解し共感できます。

最終的に気づいたのは、誰かのためだけでなく、自分のために生きることで、本当に大切な「あなた」のために生きる道が拓けるということでした。誰かが決めた正しさではなく、拒絶を恐れず、自分の感覚のままに生きて、それを自由に表現できた時、自由を感じられました。

誰もが、それぞれに固有の「色」と「音」を持っています。
いつか、知らない誰かの音と、あなたの音が響き合いますように。